卵巣手術に行ってきます
「チョコレート嚢胞の中に、小さな影が見える」
この言葉が始まりでした。
入院前日、不思議と心は穏やかです。
ここまでくれば、「なるようになる」という精神にまで持っていけるようになりました。
以下、生々しい話になりますので、苦手な方は注意をお願いします。
●そもそもの始まりは、2020年2月頃の婦人科検診
この頃、普段と生理の血の様子が違うと感じ、何となく不安に思い、婦人科を受診しました。いつもより血が鮮やかに赤く、さらさらとしているな・・・と。おりものの匂いがキツクなったのも気になるところでした。(ひどい時はズボンにまで染みつくほどの匂いでした)
地元の市の産婦人科は、妊婦さん中心の病院ばかりだったので、隣の市まで赴きました。
結果、生理に関しては年齢と共にホルモンも変わり、様子が変わってくることはよくある、という診断でした。
それよりも、左卵巣が少し腫れているのが気になる、と言われました。血が少し溜まっていて、いわゆるチョコレート嚢胞であると言われました。
まだそんなに大きくはないので、2ヶ月に1回経過観察をしていこう、となります。
●7月末の検診で事態が大きく変わりました
いつものように超音波検査を受けていたところ、
「ちょっと気になる所見があるので、MRI検査を撮ってきてください」と言われました。この頃は、まだ事態が分かっておらず、何でやろ、と思っていました。
そしてMRIの結果をまた婦人科へ持っていくと
「チョコレート嚢胞の中に、小さい黒い影が見える。大きな病院を紹介するので、出来るだけ早く受診してください。恐らく手術になると思います」
呆然としました。手術、という言葉が頭の中を駆け巡り、気持ち悪くなってきて、会計を待っている間、病院のベッドで寝かせてもらう程精神的にやられてしまいました。
帰りの運転中、親に電話し、号泣しながら報告。泣いたのは、この時と親友に報告した時の2回でした。
●お盆明け、大病院での診察
大病院での超音波検査、MRI結果の所見を見るに、やはり言われたことは同じで
「黒い影が見える」
「この黒い影が、悪性か良性か分からない。まずは腫瘍部分だけを切る」
「黒い影を術中病理検査にかけてから、左卵巣全体を摘出するか判断する」
という結果でした。
そこからは、血液検査、CT、心電図、もろもろの検査をはしごして、1ヶ月後の手術を待つのみとなりました。手術日まで制限されることは特になく、いつも通り過ごしてくださいとのことでした。
●今の心境などなど
私、生理痛とはほぼ無縁だったんですね。痛み止めも飲んだことが無い。周期も定期的。
ちょっとキュッとなることはあっても、数秒で収まる程度でした。
自覚症状0です。
最初は、何で私が。生理痛も無いし、1ヶ月に2回来たり、何ヶ月も来なかったりもない。なんでなんで???と思うばかりでした。
しかし、考え方を変えた今、生理やおりものの様相の変化で、受診することにして本当に良かった、と思えるようになりました。
この変化は実際病気とは何も関係ないとのことでしたが、これが無ければ受診しようと思わなかったですから。
特に「卵巣は沈黙の臓器」と言われています。女性は、特に生理痛が重すぎる方は、絶対に定期的に受診した方がいいです。
恥ずかしい、とか怖い、とかもちろんあると思いますが、切羽詰まるとそういうのはどうでも良くなります。(個人的には男性医師の方が、丁寧にやってくれる気がします。女性は、同じ女性が故に「これぐらい大丈夫やろ」でグイグイ来る気がします(笑))
手術と宣言された後しばらくは、気にしすぎて左下腹部がシクシクする!痛いやん!と思っていましたが、1ヶ月経った今は全く痛くないです(笑)「病は気から」ってこのことですよね(笑)
初めての入院、初めての手術。痛みに弱すぎて、想像しただけで気持ち悪くなる私ですが、泣いても笑っても明日はやってきます。
腹をくくって、経験というタンスの肥やしが増えるやん!というあっけらかんとした気持ちで、行ってきたいと思います!!!